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マリグナント 狂暴な悪夢のslowのネタバレレビュー・内容・結末

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

自分にとっては近年稀に見るA面、B面映画だった。あまりメジャーでない(メジャーだったらごめんなさい)役者を起用し敢えて淡々とB級映画のような雰囲気を演出していたのであろう前半は若干ウトウトしてしまったけれど、後半怒涛の展開で一気にテンション上がった。文字通り面が鍵になっていて、ガブリエルのビジュアルはもちろん、アクションを担当した曲芸師の方々の努力や技術には感心感動。あと妹ちゃんのホラー映画らしくない(逆にらしいのかな)愛嬌が、とてもとても良かった。カメラワークは全編通してスリリングで、特にマディソンを頭上から捉える洋館のシーン(全部セットとは驚き)や、ガブリエルの各アクションシーンは熱かった。椅子ぶん投げシーンが何故か好き!レビューをささっと眺めると、ホラーファンには物足りない、ホラーじゃない、と言った意見もあったけれど(確かにそうかもだし、悲しみが強かったかな)、わたしはそれが逆に好きだった。B級映画ぽいのは、あくまでぽさで、あらゆるシーンにこれ程こだわることができるのは、十分な資金があるからだろうし、これはやはり実績あってこそ作れる贅沢な映画だなと思う。たまにはこういうの観たくなるよ。とても楽しめました。
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