久しぶりに劇場で洋画を観たくて
キャラもの、コスプレ感のない
ジョニーデップが観たくて
そして久々の大注目の若手俳優、青木柚くんが観たくて
事前情報をほとんど入れずに鑑賞しました。
「日本の三大公害」として社会の
教科書で決して多くはない分量の文章と
少なくはない衝撃を与える白黒の写真で扱われる
水俣公害問題をテーマに
ハリウッドがハリウッドの大スターを製作主演に
擁した作品です。
歴史上の出来事のように扱われるこの問題が起きたのはたった50年前のこと。
今も苦しんでいる人が数万人いると言われるにも関わらず、他国の表現手法で自分たちの無知に気づかされます。
序盤はずっと「これ、本当にジョニーデップよね?」と
見入ってしまうほど実在した報道カメラマン、
ユージーンスミスに寄せ切っていたジョニデは
しかし、やはり、そこはかとない色気が唯一無二
といった感じ。
海外映画での日本の描写が不自然になることが多々あるけど、本作は当時の水俣の住民は全て日本人キャストが演じているようで熊本弁も完璧。ロケ地は日本ではないようでそのあたりの違和感は否めないのとなぜかハーフらしき子役の子が、、。
英語のセリフのない役にも関わらず、
日本の俳優陣はハリウッド作品の常連さんばかりで
若干の既視感あり。
だけど久しぶりに上質な社会派の作品を観ることが
出来ました。
日本ではこういう映画が伝播しにくいことが1番残念です。
