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40歳の解釈: ラダの場合のBATIのレビュー・感想・評価

40歳の解釈: ラダの場合(2020年製作の映画)
4.6
これまた面白かったですね...。「ルース・エドガー」のあとに観るのに丁度よかった...。ミドルエイジクライシスと白人主導社会に飲み込まれた黒人女性(バイセクシャル)のラップへの表現衝動。壮年期を迎える前の「フランシス・ハ」のようであり「8MILES」だった。

白人の出資者に「ハーレムにおけるジェントリフィケーションの戯曲を書け」と言われて演出は白人女性にされてカーテンコールはその出資者が出てくるどっかでみた「グリーンブック」のオスカー受賞シーンのような光景よ...。

黒人ホームレスの「マジカルニグロがサンドイッチくらいでお前に天からの助言なんか言うと思うなよ!」のシーンの痛烈さな!

世代を超えて理解され共感されつつも上の世代には利用されるラダ。旧友のコリアンゲイ男性の身の振り方といい色々「ルース・エドガー」と繋がってるなと思いつつ、こっちは中の人の物語だから夢もあったね。女のロクデナシ映画としてもミュージシャン映画としてもとても良かったよ。
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