売れない芸人が事故物件に住んでみた…という「事故物件」を観た。
中田秀夫はゾンビである。「インシテミル」で終わった人認定してから10年、駄作を連発してもしぶとく復活して新作を出してくる。なかなか死んでくれないのだ。ここまできたらもはやゾンビ芸と呼んでもいいだろう。駄作・愚作と判った上で量産してくる福田雄一よりタチが悪い。大真面目に、作るたびに酷くなっていくんだから。本作は、そんな中田作品の集大成。駄作の中の駄作である。
怖いか怖くないか、以前の問題である。主人公の葛藤・学習・成長が一切なく、各物件のストーリーは放り投げたままという酷い脚本。演者の怪しげな関西弁、リモート除霊指示をする不動産屋など唐突なキャラ変、無駄な恋愛要素、チープで失笑しか生まない演出、とまぁ、見事に褒めるところが一つもないのである。
てか、似た作品を最近観た気が…
そう、幸福の科学！「心霊喫茶エクストラ」と同じ構成なのですよ。あっちの方は、いちいち除霊してくれるから各エピソードにメリハリはあったけど、こっちはただ引っ越すだけ。最後のラスボス戦のダサさは、エクストラより上かも知れません。
てなわけで、2020年のワースト1位、決定です。貞子に続いて年間ワースト2連覇！
