人間よ、傲慢になりすぎるな。ドリームは求めずいつでも与えてくれた...馬とも馬主同士でも分かり合えなかった冒頭から歓喜のクライマックスまで。
レースに向かって大声で叫ぶトニ・コレットは「ヘレディタリー 継承」の狂気すら思い返させる。
人生の岐路で障害にかかった村人たちとの再起をかけたホウィル(胸の高鳴り)が始まる。
当たり前のように人間視点で描かれているから忘れがちだが、馬からしてみると意思決定権がなく、競馬での勝利の為に育てられるなんて人間のエゴかもしれない。
また、馬以外にも見えない部分ばかりな気がした。調教師や騎手に慣れる過程にフォーカスされなかった分、本番で騎手と一体化した緊張感を存分に体感できなかった気もする。
だがレースの盛り上がりようがとにかく楽しいのよ。奇跡が、観ているこちらまで明るくしてくれた気がする。