しらが

ナイトメア・アリーのしらがのネタバレレビュー・内容・結末

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

舞台は1940年代初頭のアメリカ。とある見世物小屋に流れ着いた主人公スタンは、そこにいたピートという男から読心術を学ぶ。
読心術、人心掌握術を身につけた彼は、恋人のモリーと共にショービズ界で頭角を現していく。
やがて街の権力者にまで手を出し始めたスタンを待ち受けるのは、繁栄か破滅か…。

ギレルモ・デル・トロ監督の代名詞ともいえるクリーチャーは鳴りを潜め、本作では欲に駆られた主人公の内面にフォーカスを当てる。
また、全編通してダイナミックな画角がスクリーンに映し出され、ストーリー展開も相まってグイグイ引き込まれた。

見世物小屋で獣人(に仕立て上げられた男)を眺めていたスタンが、転落の末に獣人役を引き受けるラストシーンは、因果応報というか、驕れるものは久しからずというか、寓話的で印象深かった。
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