SHIROHITO

情婦のSHIROHITOのレビュー・感想・評価

情婦(1957年製作の映画)
4.5
『WITNESS FOR THE PROSECUTION』
見事やぁ、どんでん返し色々観る前にこの映画を観たかった。これを踏まえて後続の作品を観たかったなぁ。
これアガサ・クリスティ原作なんや。チェックしてから1年以上放置してた…、知ってたらもっと早く観てたわ。まぁこの原作は読んでないけども笑。

こんなにきれいに全てをクルリンパして、全てが変化する。清々しいほどの読後感……ん?こういうとき本では読後感って言うけど映画では何て言うんだ?鑑後感?丁度いい言葉あるのかわかんないけど、とにかく「おぉ〜いい仕事してますね」感で溢れる。

全てが明らかになったあとのキャラクターの人格やら関係性やらがオセロみたいにパタパタひっくり返って行く華麗さよ。
先が読めるかじゃなく、そのパタパタ変化していくのがどんでん返しの醍醐味なのだなと感じさせる。キャラ同士で抱く感情、観てる人がキャラに抱く感情、くるんっと返る。ピタゴラスイッチ見たあとみたいに最後小さく拍手しちゃう笑

キャラもみんな良くて何と言っても、主人公の病み上がりの弁護士じいさんのかっこよさ。デブだしヨロヨロしてるけど仕事はピカイチで毒舌吐くちょっとおちゃめなジジイでw。そんなジジイ弁護士とガミガミ看護師おばさんのやりとりもユーモアたっぷりで笑える。
序盤に「口うるさいおばさん」だったのが終盤には「主人公を協力応援する保護者・ヒロイン」のようなポジションに変化していく感じ、大好き。。。この2人現実では夫婦だというからさらに納得、道理で見事な老夫婦感だった。2人の掛け合いお腹いっぱい堪能できました。最後の看護師ばあさんのセリフ、惚れたぜw
(加えるなら被害者のお手伝いさんのババアもうちょっと観たかったw)

✳︎結果大満足✳︎

【好きなシーン】
意にそぐわない時に、じいさん弁護士が片眼鏡を手ではたき落とすしぐさ。
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