原題はThe Father
封切り日に鑑賞
アンソニー・ホプキンス扮するアンソニーは娘のアンと暮らしている。自分は正常で、一人でなんでもこなせると思っているのだが、身の回りで起こることがあまりにおかしいと気がつく。どこかで自身の認知症の進行に気が付きつつも、矢印を周囲へ向けてしまう。
これは参った。
アンソニーの一人称視点で描かれており、
不安や不可思議さを追体験できてしまう。
記憶が正常でないことの辛さ。
何が事実で、何が幻影なのか?
どんなホラー映画、ゾンビ映画よりも圧倒的な恐怖を感じることができる。
そして、終盤に差し掛かり、胸が張り裂けそうになる。シリアスで鈍重で、直視するのが辛い。
私は30代なのだが、親が高齢となり、現実を突きつけられる昨今。とにかく痛いほど刺さってしまった。若い頃に見ていたらまた違った感想なのかも。とにかく身に染みた。痛いほど、、
アンソニー・ホプキンス史上最高の演技
という触れ込みは伊達ではなかった。
とにかく圧巻の演技でした。