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フランクおじさんのnntmkazuyotaroのネタバレレビュー・内容・結末

フランクおじさん(2020年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

「自分を愛せない人に他人は愛せない」「他者の批判に耳を傾けるな」とルポールがよく言うてるけどそういう事。自分のことをよく知りもしない知ろうともしない人の根拠のない批判なんて1ミリも気にする必要はない。ありのままの自分を愛することは本当に大事。
ゲイであることをみんなに受け入れてもらうことより、フランクがゲイでいること、自分の為ウォーリーの為に過去のトラウマと苦悩を時代と共に乗り越えていく姿、そんな本当の二人と過ごすことでベスの内面が変化しひとりの大人として女性として心豊かに強く優しく成長していくのがとても繊細に描かれていて良かった。

フランクがゲイであることが公になった瞬間に女性陣たちが「わたしの知ってるゲイ」について語り出すのが笑える。わたしも無意識にやってしまってるであろうかなり共感できる行為だけど「ゲイの人にわたしもゲイの人を知ってる」って言うの「で?」って感じだし、その理解を示したい気持ちや嬉しい戸惑いは伝わるけどやっぱ何とも妙な光景だよね。
でもその光景も兄のマイクが「問題ない」と何度も繰り返すのも家族のフランクに対する心配と愛がわかってめちゃくちゃ良いシーンだった。父親の存在によって孤立していたフランクのことずっとみんなも心配だったんだろうなぁ。そんなフランクがあんな愛情深くておもしろいウォーリーを家に連れてくるんだからそりゃ嬉しいよね。

きっとフランクを知るほどにフランクを好きになる。素敵な映画。内容はシリアスだけどユーモアがあってコメディーとしてもすごい良かった!
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