大好きな綾野剛が主演ということで公開前から気になっており鑑賞。正直、映画ではなくて、2時間のスペシャルドラマとかでも良かったのではという印象を受けた。
綾野剛と北川景子演じる刑事2人組が、連続安楽死事件の犯人を追うという物語。被害者たちは皆それぞれ重い病や不治の病に冒され、苦しむ人たちばかり。
自分は安楽死制度に断固反対派の人間ではないので、確かに大切な人が重い病に冒され、もう死なせて欲しいなどと言われたら否定することはできないよなと感じた。また、自分が病気になった際にでも、家族や周りに迷惑をかけてしまう、生きる意味があるのかときっと考えてしまうと思う。
病気の苦しみやつらさなんて結局当人にしか分からないことで、外野がとやかく言うことではないと改めて考えさせられた。
しかしながら、本作のように安楽死がただの快楽殺人なのか、あるいは一種の救済なのかは紙一重であり、だからこそ安楽死というものについて、もっと医療関係者や政府などは深く議論し考えていく必要性があるのではないかと感じた。
テンポ良く話は進んでいくので、その点では観やすい作品となっていると思う。また、演技力が高い俳優さんばかりなのでそこは見もの。特に柄本明と木村佳乃の存在感…！
このまま、綾野剛と北川景子のコンビでドラマとかやってくれたら嬉しいな〜。
