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ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-のNEWおっさんのレビュー・感想・評価

1.5
「ただの無能刑事VS猟奇殺人者映画」

中山七里の小説、刑事犬養隼人シリーズ第4作目に当たる「ドクター・デスの遺産」を映画化。安楽死をテーマにしたサスペンス。

安楽死をテーマにしたサスペンスってことで、それは罪になるのかみたいな是非を問うテーマを軸に進むのかと思ったら、蓋を開けてみれば只の無能警察や刑事と快楽殺人者のツッコミどころ満載の話だった。

そもそも犯人候補が極最小限な人物しか出てこないから最初からバレバレで、しかも序盤の段階であり得ないことに声をそのまま何の加工もせずにお届けしてるからそれだけで誰か分かる(声が特徴的な俳優)。

更にもうネタバレなんで言っちゃうけど真犯人がいて(これもバレバレ)、コイツがいかにも安楽死を正義とか言うから大層の義があるんだろうなと思ったらやっすい動機で、しかも誘拐なんてしてるしその時点でただの快楽殺人者だよ。

対する刑事や警察組織も無能でしかない。あんな爪痕残しまくりな犯人の居場所が分からないとかある?しかもこの時代に取り調べの内容も古いし似顔絵も都合良いように出来上がるし、そこまでして後手に回りまくりな無能達。犬養と高千穂以外はいてもいなくても分からないぐらいの薄い人物だし。

木村佳乃がエロかったぐらいしか良いとこなかった駄作だった。