もけ

グッバイ、レーニン!のもけのネタバレレビュー・内容・結末

グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

東西ドイツ統一25周年を記念して鑑賞。

観るのは2回目だが、前に観た時とまったく違って感じた。
初回は、家族のために母親もアレックスも嘘をつきあっている話なんだと思って観たが、
今回は基本的にはアレックスのエゴや理想のための話だと思った。
変化してしまった国、思い通りにならなかった世の中や人生の供養のために、理想の世界を仕立て上げることで折り合いをつけるまでの長い話だ。
アレックスのモノローグでは、母親は真実は知らずに幸せに逝ったと語っているが、ララが真実を説明しているし、夫も真実を語っただろう。
母親は賢く、本当のことには気づいていたが、健気な息子の姿が最高のプレゼントだったのかもしれない。
思いの外、ずっしりと重かった。
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