Punisher田中

ストリートダンサーのPunisher田中のレビュー・感想・評価

ストリートダンサー(2020年製作の映画)
3.9
ロンドンで育ったサベージはインド系イギリス人で他のインド系を集めて「ストリートダンサー」というダンスチームでダンスをしていた。
時にはライバルのパキスタン系チーム「ルール・ブレイカーズ」と鎬を削ることもあり、平穏な日々を過ごしていた中、「グラウンド・ゼロ」という賞金10万ポンドを獲得できるダンスバトルが開催されるのだった...

Fan's Voiceさまよりご招待いただいた2/25のオンライン試写会にて鑑賞しました!

オープニングでの題字を確認するとまさかのシリーズ3作目...!
一気に不安になる気持ちを抑えて向き合ってみれば、7.8割がダンスシーンで埋められた極上のダンス映画でビックリした。
さすがのインド系作品。ダンス技術は相も変わらず高いも、オープニングで一気に心を掴まれるというよりも段々と心を掴まれていく様なテンポの運び方がまたテクい。
恥も外聞も自分も何もかもを捨てて、ひたすら他者のためにダンスと向き合うラスト40分が最高。
言葉と共にダンスでメッセージを伝える手段、これこそがダンス作品の真骨頂でありダンス作品の面白い部分だと思う。
伝統的なダンスからは一転、大事の様にストリート的なダンスが多くて感動した。
ロボットダンスや組体操的なモーションも組み込みながら、基本的な5種のストリートダンスを上手く良い感じにミックスしていて良かった。

何より今作を観ていて感じたのは、凄くステップアップシリーズに近い感じ。
しかし、ステップアップシリーズの軽さを持ち合わせた上で移民問題の移民側の立場を盛り込むパワフルさがより問題提起を際立たせる。
先程も記述したが、ラスト40分がなによりも今作の真骨頂であり1番の見所。確かにそれまでの過程がどうにももたれ気味ではあるが、乗り越えただけ最高のエンタメが待っている。
ダンスで未来を切り拓く者たちの活躍を劇場で楽しんでみては!