イランの死刑制度を、理不尽な国家システムにNOと言えない現実とともに、執行する側に立たされた者の視点で描いたエピソード4つ。
1話目のラストにどきりとし、2話目はうーん、3話目は切なくて、4話目はもやもや(姪っこ役は監督の娘さんだそうだ)。
非常に秀逸なタイトルだと思うし、死刑囚や裁判場面を使わずにあえて市井の人に焦点をあてることで、よりその苦悩を実感することができる。つながりのないエピソード同士どこか関連性を生み出す構成で巧みな感じに仕上げられていてさすが金熊賞、と言うつもりが、脚本のせいか音楽のせいか、あまり乗りきれなかったのが想定外。