磨

砕け散るところを見せてあげるの磨のレビュー・感想・評価

3.7
同名の小説を原作とした映画化作品。なによりもタイトルに惹かれた(笑)

キャストの豊富さからも伝わるのはジャンルも含めかなり複雑な作品という事。恋愛やサスペンスや……など、さまざまな顔を併せ持つ不思議な作品。原作は未見だったけど、何も知らずに映画観た方が楽しめるのかも?と思った。
従って、ネタバレ厳禁につきなかなか説明が難しいけど、ラノベのような中二病感もあるストーリーはけっこう刺さる人も多いと思う。SABU監督という時点で凝った作品とは思っていたけど、想像より上を行っていたようです(笑)

2年半前に撮った作品との事だけど各俳優陣の演技も見どころの一つ。清原伽耶ちゃんや堤真一さんは当然ながら、中川大志君も上手かったし、特に石井杏奈ちゃんにはビックリ。ヒロインという事は知っていたけど、倉本玻璃が彼女というのを認識するまで時間がかかったくらい。

大林宣彦版「時かけ」を直前に観ていたので、原田知世さんが登場したのは個人的に嬉しかった。今でもキレイなのは言うまでもないし、演技力は40年の間に徹底的に磨かれたようです(昔のアレはアレで良かったけども笑)
磨