ホテルの夜間受付係として働きつつどうやら監視癖か何かあるらしい若者がある日殺人事件に遭遇してしまう、というところから始まる話。クライム的サスペンス及びドラマ。
出演がタイ・シェリダン、アナ・デ・アルマス、ヘレン・ハントやジョン・レグイザモなど。今作はこのキャストに惹かれて鑑賞。じつはわりと最近の映画だったってのを見終えた後で知る。主人公の若者バートはどうやらアスペルガー症候群、つまりはコミュニケーション能力に障害があるらしく人と関わるのが極端に苦手、簡単に言えばコミュ障、傍から見たらちょい変人、という感じ。にしても『グランド・ジョー』と今作と見てタイ・シェリダンの演技派な一面に驚く、ってのはまぁ関係ない話。そんでアナ・デ・アルマスは相変わらず可愛い。一瞬だけど上裸、本当にありがとうって感じ。
序盤で起こる事件の行く末と、主人公に訪れる出会い、常にある主人公の「危うさ」とどう転ぶか読めない結末など、サスペンスとヒューマンドラマ両方の旨味が見えるんだけど、じつはどっち付かず、そして二つとも上手く作用してないように感じる。前述したようにキャストの演技などはいい感じなんだけど今作は脚本が問題かなーなんて。人物描写に深みがなくて作品になかなか入り込めない、というか没頭できない。本来キュンときそうなところでも、こない、みたいな。そんなこんなで90分という上映時間のわりにはちょい飽きてしまったというのが正直な感想。
キャスト目当て、はたまたアルマスの上裸目当てで見るのは俄然あり。はい不純なレビューごめんなさい。
