ネタバレ気味の邦題はちょっと気に食わないですが(英題のSpecialsは素晴らしいのに…)。
実話ベースの作品です。
無認可の自閉症ケア施設「神の声」の代表ブリュノとドロップアウトした若者たちの就労支援をする団体「寄港」の代表のマリク、この2人の活動を中心にしてドキュメンタリータッチで描かれています。
重度の自閉症児、どこの施設にも入れずに障害のある本人も家族も疲弊していく、その事に国は不寛容であるのに、いわばその代わりを果たしている団体を「無認可」「無資格」を理由に閉鎖に追い込もうとしてくる…。
劇中ブリュノは「だったら、全員ひきとってくれ」と言い捨てるがまさしく正論だろう。
おそらくフランスだけではなく多くの国で社会問題になっている事だと思う。
社会はまだまだ障害者に対して不寛容ではないか、こんなにも大変な介護を引き受けてくれる人はいるのか、色々と改めて考えさせられました。
なるべく多くの人に観てもらいたい素晴らしい作品です。