Jean

ミッドサマー ディレクターズカット版のJeanのレビュー・感想・評価

4.2
通常盤に続きディレクターズカット版で2回目の視聴。

ミッドサマーの意味、ルーン文字と9人の関連性、生贄の9人の真相など散りばめられたメッセージを一つ一つ確認することができた。

アリ・スター監督が言うように、この映画は宗教映画でもなく、サイコ映画でもなく、恋愛映画である。

ディレクターズカット版は30分の未公開映像が盛り込まれているが、サイコ的なシーンが増えているわけではなく話の繋がりをやり具体的にしてくれる必要不可欠なシーンばかりだ。
よりデニーに感情移入しやすくなっており、ラストの疑問提起にもさらなる深みが感じられる。

普通版は、話のスジがところどころあえて切られているのでサイコ的な印象を強く与える。
商業を考えると映画は時間を切らないといけないのが難しい。
アリ・アスター監督が苦しみながら編集した光景が目に浮かぶ。

しかし2つとも違った楽しみ方があるので、まず普通版をIMAXなどで観てしっかり衝撃を受けた後にディレクターズ版で物語を深く味わうのがオススメです。
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