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Swallow/スワロウのsayanaのレビュー・感想・評価

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)
3.5
終始緊張感のある映画だった。
「今日、私とんでもないことをしたの」と少し不気味な笑顔で夫に話すところでハンターが日々感じているであろう虚しさが見えた気がして悲しい気持ちになった。
ハンターを愛していると言いながらも行動に全く表れていない夫と一見華やかな生活。でもそこには本当の彼女の居場所はない。異物を飲み込むという突拍子もない行為は、愛に恵まれず劣等感を感じる彼女に手っ取り早く自信を与えてくれたんだろうな。
異食症を題材にしたと聞くと一見センセショーナルだけど、同じ女性としても終始ハンターに同情してしまうような、とても重苦しい内容だった。
最後にハンターが飲み込み、そして吐き出したもの。これまでと同じ行為のはずなのに、全く違う意味で使われていてすごいと思った。
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