えむ

インヘリタンスのえむのレビュー・感想・評価

インヘリタンス(2020年製作の映画)
3.4
大物銀行家が亡くなりその遺産が家族に残される中、最も反抗していた娘に秘密の遺産が手渡され、その謎に迫っていくというようなサスペンス映画。

登場人物そんなに掘り下げないのにやたら設定がてんこ盛りなせいか、どれも中途半端になってしまった感じは否めない。
謎の設定とかは普通に面白いと思うから、シンプルに心理戦で謎を解き明かしていく仕様にしたらよかったのに。。。

リリー・コリンズは俗にまみれた父親に反発する利発な娘というキャラにはぴったりだったし、サイモン・ペッグも良かったんだけどね。
もっと面白くなったと思うともったいなかったかな。

それになんでよりによって、他の家族とはあからさまに差をつけて相続でも扱いの悪かった娘に、「すまなかった」というビデオと共に一番の厄介でお荷物な秘密の遺産を残したのか、 謎を残した父親の意図そのものが掴めなくて、そこがモヤッとしたまま終わっちゃった。

だってこの娘の反骨心と正確なら絶対秘密掘り起こすし、そしたら大問題になるとわかるのに、陰ながらの信頼なのか、最大のいじめなのかどっちなのよ。

あとは、まあ主人公は素人とはいえ、いきなり悪人かどうかもわからない人物に要求されて髭を剃るための剃刀渡したりとか、ツッコミどころも多数。

キャスティングもあるし、そこそこに面白くはあるけれど、でも「すっごく良い出来」とは言いづらいかなーというところです。
細かいこと気にしない、多くは期待しないでサクッと見るにはいいかも。
えむ

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