Ｂ級作品としてのワニワニパニック映画
本来、動物は服を着ないので“不自然”な世界観なのですが、本作では背景のモブも含めて登場キャラクターはみんな服を着ています。しかしながら、なぜかワニくんだけ半裸。つまりワニくんだけ“自然”に近いのです。100日後に“自然”に帰る事を暗示させるタイトル、冒頭の桜(樹の下には、、、なんて言いますよね)、、、なぜ半裸なのかは自明ですね。
ちなみに「みんな」と書きましたが1匹だけ全裸のキャラがいます。。。あの小鳥です。しかもピヨピヨと鳴くだけで話すこともしない、より“自然”に近しい存在になります。着衣の有無が生死のメタファーだとすると小鳥は既に。。。こいつ未遂もあったので怨霊か死神の類いかもしれませんね。
そう、100ワニは実はホラー作品だったんだよー。なんだってー！
さらに、(全部とは言わないけど、)ワニもの・サメものって基本はＢ級パニック作品として、水着お姉さんのサービスカットと、被害者が大きな口(時計で言えば6時の方向)でぱっくんちょされるのを、90分以内の上映尺で観るジャンルムービーです。またシンプルにパニック映画にせずに、チョイ足しするのもB級の特徴だったり(シャークxトルネード、ロボxクロコダイル、etc)。。。
そうです。100ワニは、裸エプロンのサービスカットもありーの、死者も出しーの、60分の短尺ーの、ホラーxワニーのな王道B級映画だったんだよー。なんだってー！
ワニくん唯一の生存ルートはバイクのシーン。クリスマスでも半裸だったのに、あそこだけ服を着てる。あそこで祓えていればねぇ。。。
っていう嘘。
Twitterやってない＆炎上してから知ったくらいの知識で原作(？)は未読。大爆死の興行？(まぁ製作費も少なそうだから小爆死くらい？)だったみたいね。正直、追っかけてた訳じゃないから大手代理店のステマ疑惑とか言われても、そうなの？ってくらいで、よーわからんな。
ネガティブな響きをポジティブに変えようとしたのか、追加シーンや主題歌からして後付だったのか、100日後→100日間にタイトル変更されてます。え？0日目はワニくん死んでたん？生後100日なん？とか嫌なこと思ってみたりみなかったり。タイトル変更しなくて良かったんじゃないかなー。
再編集ダイジェスト映画はアニメあるあるだけど、100日間をリアタイで応援する事に価値があるものを、映画としてフルプライスで観るもんじゃないかな。すっかり鎮火(燃えすぎて燃え尽きたとも言う)してて、熱があるタイミングでもないんで、話のネタ目的以外で観なくてもいい作品かと
（雑談）
映画→TV放送→ネット配信と、メディアの主戦場が移り変わっている時代を見れるなら、東宝はこいつをネット配信にすべきだったと思うなぁ。配給会社を介さなくても発信できる時代で、爆死が濃厚な作品を映画館にかけるなんてのはお金の無駄じゃね？もっと言えば声優にタレント使わなくても良い作品で、大炎上しててCMもいらんのだから、人件費や広告費も勿体なくね？って思うけど。。。
恐らく10年以内で多くの映画館が潰れていく流れだと予想してるけど、本作きっかけで実験的なことすりゃいいのに。東宝さん、某アニメで高いアウターが買えたかもしれんけど、インナーはランニング一枚の“半裸”なの気がついてる？
