佐藤克巳

日本一の裏切り男の佐藤克巳のレビュー・感想・評価

日本一の裏切り男(1968年製作の映画)
4.0
オムニバスで日本戦後史を描く鬼才須川栄三監督の力作だが、政治色が強く出過ぎ素直に笑い飛ばせない植木等作品となった。しかし須川監督の演出は丁寧な風刺漫画の様な風格があり、製作費を掛けているのか映像や美術はコリに凝っていて捨てがたい魅力を備えている。また70年安保闘争を予測する近未来を語って再軍備化としているが、実際は、現在も日本は自立した軍備を保持していない。
佐藤克巳

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