あまりにも評価高過ぎてどんなものかと観に行ったら…。先ず、私は大の何食べファンだから!作者のよしながふみさんとの出会いは(会ってないけど)20年位前の漫画『ジェラールとジャック』あの時代でパリが舞台とは言えゲイのカップルを直球で描いてて驚いた。その後は『西洋骨董洋菓子店』これは良かったけど単行本4巻で終わって残念。この漫画は美味しそうなスイーツがズラリ。これでゲイと料理という2本立てが確立したのかも。さて何食べが連載始まって面白いし美味しそうだしホッコリするし、とすっかりファンに。それがドラマ化すると聞いて漫画の実写化ってだいたいコケるし期待もしてなかったけど、シロさんが西島秀俊!ピッタリだわ~好きだし良いねえ!と興奮したものの、ケンジに内野聖陽??もうあり得ない!と結構なプンスカ状態。いや、俳優としては好きで『臨場』なんか原作と同じくらい良かったけど、ケンジのイメージには程遠いからなあ。まあ、007ボンドにダニエルが決まった時位に、ミスキャストと思い込んだわけで…。同じ様に結果オーライだった手のひら返しの技あり1本負け!ドラマが原作に忠実かつイメージ通りで、もう最高に良かった!そして段々とウッチーがケンジに見えて来る~!いやもうウッチーでなきゃダメっていう位ケンジなんだから。ゲイと言っても女装タイプでないから、女装なら外見や仕草で割と簡単にそう見えるけど、男の中でも男っぽいゴリラ系のウッチーが外見そのままで、心が乙女の恋するケンジに見えるんだから、その演技力たるや、ブラボー!拍手喝采!ドラマの大好評で映画化。まあ良くあるパターン。ドラマの延長戦なのかぶっ飛ぶのか、まだ連載中で話は終わってないし、まあ延長戦タイプだろうなあと思いつつ。
さて、映画の感想に。ひと言で言えば、ドラマの高評価に乗っかった平凡な作品。映画でなくていい。2時間スペシャル程度。京都旅行が要で最初にドカンと持って来たが、その行き先も修学旅行並みの平凡な場所。王道の王道、京都のパンフより王道。あ~ここ行きたいと思う人は少ないのでは?あ~ここ行った、もう一度行きたいって感じ。驚きもトキメキも少な目。まあそれは良いとして、その後はいつものドラマと変わらない、日常と登場人物。特別ゲストも友情出演も居ないんか。マキタスポーツとチャンカワイがカワイくない。カタカナ文字なのにダサイ。それが持ち味だけどね。梶芽衣子は顔がパンパンなのは何故だろう?皺はなくピンとした皮膚がまりも羊羹みたいだ。
そして内容は‥あれ何だか同じことをお互いにしてて心配し合って、デジャブ。もしやのキスシーンすらねえ!よしながふみさんも年を重ね、同じ世代を主役にしたこの2人も中年のお年頃。若いゲイカップルとは違う、枯れた感じも良いけど、枯れ過ぎかなあ。イチャイチャシーンも少しは欲しい。ラブシーンが手を繋ぐだけって中坊かい!
もう1つのカップル山本耕史と磯村の方も抱きしめる位だし、萌えるシーンがなくて優等生なゲイカップル映画だ。まあ原作もそうだから仕方ないのかな?大物2人のラブシーンが観たかったなあ。お料理レシピはいつも通り美味しそうで、帰り道の買い物はメニュー真似っ子したよ。
思いっ切りのお洒落がアレで次のシーンも同じ服のケンジ。効果的な音で笑えるシーンもあったけど、まだまだ笑いが足りなかったような、何処かで泣きたかったような心残り。最新刊で泣けただけにもう少しグッと来るセリフが欲しかった。
レビューは辛口だけど、やっぱり好きな2人だよ!
※おやつは治一郎のバームクーヘンにいちじくと生クリームオン。豪華!紅茶と。
※夕飯は何食べの映画の中で食べていた、厚揚げのネギ味噌焼き。肉団子。全く同じメニュー笑。映画観ながらレシピは頭に入ってるって凄いな!食い意地の勝利✌水菜とベーコンのサラダ。