「油物は頭皮にくる」
ドラマシリーズの劇場版。原作はよしながふみの漫画。
原作はチラッと見た程度でドラマは未視聴なまま映画に挑んだが、ダイジェスト映像を見てたお陰もあり、あんまり問題なかった。まあドラマを見てたり漫画を読んでた方がより深く楽しめたことは間違いないが。
ゲイカップルのグルメ漫画ぐらいの認識だったけど、結構深いところまで深堀りしてるのに驚いた。史朗の母親が賢二を実家に連れてきた後にショックの余り倒れたりとか、小日向の恋人の航が孫が生まれた富永に悪態ついたりとか。特に後者は、ゲイカップルの永遠の課題であり、航も強がって反発したんだろうが中には嫉妬も混じったりしてるんだろうなあ、ってのが伝わってくる。
史郎の両親が結構重い背景な反面、賢二の母親はさっぱりしててその対比も良い。そこにも母親から、彼氏はずっといてくれるのか、とか言われたり、要所要所で提訴をぶっこんでくるのが良い意味でこの作品を舐めてたわ。
肝心のグルメの方も初っ端から京都のカレーうどんだったり、家で作るブリ大根だったりと、マジで上手そうでちょうど昼飯前に見たからめちゃめちゃ腹減ってくる。最早飯テロ。今日の昼飯はブリ大根だわこれ。
これは人気が出たのも頷ける面白さだったわ。多分ドラマからスケールアップしてるような要素は無いだろうけど、見てない自分からしたら普通に面白かったです。