まちだ

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれからのまちだのレビュー・感想・評価

4.3

"私は一旦敗北を認め、「高校に舞台を移してしまえばいい」と考えた。あらゆることが劇的であり、あらゆる感情が初めて、すやなわち唯一感じる感情となる時は高校だけだからだ。そして率直に言って私たちは恋愛となると皆ティーンエイジャーに戻ったようになるじゃないか?"
(アリス・ウー監督)

Netflixがしれっと傑作出してきていました。
「ローラーガールズダイアリー」「ゴースト・ワールド」等、青春映画の傑作は多くあるけれど個人的にはそれらよりぐっときたかもしれない。

何が良いって、いちいち誠実なのだ。
他者を知ることや愛することに近道はない。
エリーたちは時にぶつかり、傷つき、悩みながらも次第に自分だけの言葉を獲得していく。

「出口なし」の彼女たちがそれぞれの勇気で出口を見つける時、ひとつの物語は終わり、もう一つの素晴らしい物語が始まる。面白いのはこれから。


愛とは努力すること、手を差し伸べること。そしてー「地獄とは他者である」と感じながら青春時代を送っている、送ったすべての人に見てほしい青春映画の新たな傑作。
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