まちだ

宮本から君へのまちだのネタバレレビュー・内容・結末

宮本から君へ(2019年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

個人的に新井英樹に特別な思い入れはなく「宮本から君へ」ドラマ版は見ていたのですが、正直あまりのれませんでした。実際に宮本のような男が周りにいたら好きにはなれないだろうと思う。
ですがこの映画版は素晴らしかったです。

寛容さが求められ「許さないという暴力」が問題になる時代に、それに逆行するように「許すという暴力」に宮本は立ち向かう。
(「許すという暴力」は私が思うに、"弱い立場に置かれたものの口を塞ぎ、見て見ぬふりをし、あったことをなかったことにしてしまうこと"だ。)

この話は、暴力的な宮本を反面教師に…という話ではないと思うし、やられたらやり返せ、キンタマ潰し返せという話でももちろんない。ただの、愛についての物語だ。

終盤の宮本の告白シーンの美しさたるや。
愛が言葉を追い越して、直接心に打ちつけるみたいな。そんな瞬間に、人生で一度でも出会えたら。

「俺の人生、薔薇色だからよ。」
まちだ

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