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TITANE/チタンのenidのネタバレレビュー・内容・結末

TITANE/チタン(2021年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

監督の前作「RAW」は人肉食、本作は主人公が車との性交を通じ他者から拒絶される自らのジェンダーアイデンティティを獲得するというまたクセのある話。

アレクシアは男性の象徴とされる車に、自らの女性性を利用し身体に取り込もうとしていた。
そこに男性性に縛られ、息子(娘)を喪失したヴィンセントに求められる。
こんな組み合わせ泣けるに決まってる。

とにかく人を恐れるけれど人に求められたい2人の感情の入り乱れに心を動かされた。
最後は出産に立ち会い「息子」を女性として受け入れたヴィンセントと、アレクシアにうっすら髭が生えたラストに涙した。

エロい痛い切ない…あらゆる感情が湧き出る作品だった。
まぁ女の乳首よりチタンのピアスを求めるのは笑ったし
「何人いるのよ…」は笑ったし
ラストはとんでもねぇの撮ったな!と、やっぱり笑ってしまった。
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