このレビューはネタバレを含みます
死ねない(死ねない)という設定を活かしたストーリーとバキバキに鍛え上げられたシャーリーズ・セロンのド派手なアクションが見どころ
近頃のハリウッド作品らしくダイバーシティへの配慮もされていて、よくできてるなーって感じ
それぞれの戦士の設定がうまいです
男二人は恋人同士だから(別れたりしなければ)永遠に孤独ではないけれど、アンディとブッカーはずっと一孤独
しかもブッカーは恨まれながら自分の子供を看取る経験をしていて(しかもそれほど昔のことではない)
だからこそ「死ねない」という辛さに耐え切れずに裏切ってしまう
その筋書きには一定の説得力がありました
新人のナイルの発言によって、彼らのそのような苦しみが引き出されていくのも自然でうまい
アンディの不死終了フラグ、ブッカー百年の孤独、クインの復活と暗躍、コプリーの加入と次作への伏線もばっちり
次作にも期待できます
しかしクインはどうやって脱出したんでしょう
500年溺死し続けるって......
その恐怖が作品のなかでいちばん印象に残った
全体的には少年漫画風なんだけどシャーマンキングみたいな異文化のグロテスクに背筋が凍る作品だった
2020年81本目
