松原慶太

ザ・ファイブ・ブラッズの松原慶太のレビュー・感想・評価

ザ・ファイブ・ブラッズ(2020年製作の映画)
3.9
ひさびさにクリエイティブのかたまりみたいな映画を見た。スパイク・リーは、黒人版「地獄の黙示録」「プライベートライアン」を作ろうとしていたのではないか。そこに昨今のブラック・ライブズ・マターも絡めようとしたと。

ベトナム戦争時の戦友が集い、かつて置き去りにした仲間と、土中に埋めた金塊を回収しにいく話。5人の精神的な支柱で、ベトナムで死んだ役柄のチャドウィック・ボーズマンはカリスマ性があるね。

荒削りだがこれはとんでもない傑作の誕生か、と興奮した(ジャングルクルーズのあたりまで)。途中からテーマの壮大さと、映画のスケール感が合ってきてないような気がした。しかし非常な意欲作であることは間違いない。
松原慶太

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