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グローリーのめぇこat新アカウント稼働中のレビュー・感想・評価

グローリー(1989年製作の映画)
4.2
つい最近「風と共に去りぬ」を鑑賞したばかりだったので、直後に北サイド視点の本作を観れたのが、ちょっと嬉しかった。

それにしても、南北戦争、ひいてはアメリカの歴史について、私はほとんど何にも知らないなあってことを、この2作品を観てつくづく痛感。
日本史やヨーロッパ史は、戦後史含めある程度学んだつもりだけど、アメリカはなあ、何故か触れる機会が少なかったかも。勉強しよう。その方が絶対、本作も理解度や見方が違った気がする。

今作で特に印象に残ってるのは、マシュー・ブロデリックとデンゼル・ワシントンが川辺で語り合うシーンです。
「自分は貴方のために戦うわけではない」と告白するデンゼル・ワシントン演じる一兵卒の、ただただ愚直な言葉が胸を打ちました。

それにしても、デンゼル・ワシントンの演技が随所で光ってたなあ。
脱走の罰として鞭で打たれるときの眼光。誇りを持てと仲間を煽る不遜な態度。「ニガーはお前だけだ」と指摘され途方にくれる顔。そして、「お前達が家族だ」と面映そうに仲間に告げた表情。はすに構えながらも、どこか朴訥とした青年を見事に演じきっていました。