Carroll

哀愁しんでれらのCarrollのレビュー・感想・評価

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)
4.1
いやあ、家族って良いですね!
主演の3人の素晴らしい演技が光っております。
ごく普通の家庭に育った女性がまるで王子様のようなシングルファザーの男性に出会い、恋をし、幸せな家庭を築くまでのサクセスストーリーです。
途中、苦難を乗り越える家族の姿も素晴らしい。

やはり1番は田中圭選手でしょう。焼肉のシーンみたいな演技させたらピカイチ!今作では家族愛に溢れる素敵なパパ役です!

そしてうら若き乙女役の土屋太鳳選手も見事。前半の苦悩と中盤からのスイッチが良い切れ味出してます。

子役のCOCOさんは心動かされる演技を魅せてくれます!憎らしいほどに揺さぶられます!ほんと憎らしいほどに!


人が徐々に壊れていく様が見事に描かれております。しかしなんでしょう。小春が継母にならずともあの家庭は遅かれ早かれ崩壊していたのでは?まんまと沼に引き摺り込まれた様にも。小春一家が素敵な分ラストのその後を悲しまずにはいられません。

思えば冒頭から奇跡的な、それこそフィクションを詰め込んだアクシデントが起きてるので正にコメディなんです。加えてラストでの恐ろしいくらいの急ハンドルが、ここでアクセル全開、インド人を右に!状態。 急激にGがかかります。
まぁ作中の台詞が正論過ぎてヘビー級のボディブロー百発くらい打ち込まれた後みたいな致命的なダメージ受けるのでラストはむしろ精神衛生上ハッピーエンド。なんだ笑いどころかよ、と。

展開はホラーですし、狂気的な演技がきらりと光る良き映画です。あと開業医の印象悪くなるからやめたげて。

あらすじからして、シンデレラは果たしてどっち!?みたいな映画かと思ったら全然イメージと違った映画でした。

※泉澤一家はフィクションです。
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