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アオラレのTSのレビュー・感想・評価

アオラレ(2020年製作の映画)
3.6
【たった1回のクラクションが…】76点
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監督:デリック・ボルテ
製作国:アメリカ
ジャンル:スリラー
収録時間:90分
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 2021年劇場鑑賞12本目。
 二ヶ月ぶりの映画館。るろ剣を見逃していたので何とかして見に行きたいのですが平日のみの上映で21時までって中々無理ゲー。なんとかるろ剣狙いたいところなのですが、久々の1本目は少し気になっていたコイツを鑑賞。思いの外結構面白かった。こういうシンプルなスリラー映画良いですよね。邦題は笑ってしまいますが、今やあおり運転は社会現象となってしまってますから、消費者の見たいと言う気持ちをうまいこと転がしてるタイトルだと思います。だって、アオラレって言葉と不敵な笑みのラッセル・クロウが写っているジャケを見たら気になってしまいますよ。

 遅刻しそうな自分の息子を車で送ろうとする主人公。近道をしようとするが青信号になっても動かない車に苛立ちが募り、クラクションを鳴らしてしまうのだが。。

 あらすじもシンプル。些細なことがきっかけでここまで大事になるという設定は面白いです。短気は損気とはこのこと。いやしかし報復が凄まじかったです。どんだけ暇なんだよと思わされてしまうサイコパス男の猛攻撃が始まっていきます。単に煽るだけと思いきや、主人公の携帯をパクって大事な人を襲っていき、当の本人を苦しめていくというサイコパス具合。まあ確かに主人公も最初は、こちらが「謝っておけよ!」と言いたくなるほど強情でしたので、少し痛い目にあっても仕方ないかと思いましたが、話が進めば進むほど主人公が気の毒で仕方なくなってきます。

 それにしても主人公は恐怖に怯えながらも中々勇敢であります。しかしまあそれでどれほどの人が巻き添えを食らってしまったか。結局のところ、ラッセル・クロウ演じるこの男が元凶なことに変わりはないのですが、こんな些細な二人のいざこざでここまで人を巻き込まないでいただきたいと思ってしまいます。どっちもどっちだな、と一瞬でも思えてしまう少し不思議な映画とも言えましょう。

 暇つぶしにはちょうどいいくらいの作品でしたが、やはり『衝突!』には敵わない。しかし、同作と違って犯人の顔を露にしてサイコパス具合を出しまくったのは評価すべきところですかね。。
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