ベビーパウダー山崎

スクープ・悪意の不在のベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

スクープ・悪意の不在(1981年製作の映画)
3.0
ろくに裏も取らずにスクープ狙って掲載した新聞報道によって名もなき一般市民の人生が狂っていく恐怖。その真相を掴んだ(と思っていた)女性記者も実はFBIに踊らされていただけで…みたいな逆さにした『大統領の陰謀』。勝手に暴走した記者のサリー・フィールドが100悪いと思うが、突然犯人扱いされたポール・ニューマンもブチ切れから何故か段々とフィールドに惹かれていく今では通用しない流れは80年代アメリカ映画。
シドニー・ポラックお抱えのシナリオライターだし、ポラックがそれなりに力を入れて撮っているように見えるが、俺は監督より役者をしているポラックの方が好き。ほぼ金のためには映画に出ないニューマンは自分が選んだ作品だけあって今回も誠実に真っ直ぐに演じている。ボブ・バラバン、ウィルフォード・ブリムリー、魅力的な枠役の顔と芝居に+0.5。あとフィールドとメリンダ・ディロン、雰囲気も顔も似ているから二人一緒に映画に現れると混乱する。アマプラで299円。