また最高の映画に出会った。
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東京で箱入り娘として育った榛原華子(#門脇麦)は20代後半に結婚を約束していた彼に別れを告げられる。
結婚=幸せと信じて生きてきたが、この歳になって焦り始める。
あらゆる手を使い、結婚相手を探していたある日、良家のハンサムな弁護士の幸一郎「#高良健吾)と出会い、恋に落ちる。
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何から書けばいいだろうな、この手の作品は感情がごちゃんごちゃになって、言語化するのが難しいんだよね。
花束みたいな恋をしたが、僕たちにとって一般的な恋愛映画だとしたら、今作はそれとは真逆で僕の生きる世界とは全く違ったものだった。
そもそも恋愛映画として観るべきなのかも怪しいけれど、これはこれで刺さりまくったなぁ。
そして名言が死ぬほど出てきて、これから生きていく中で思い出したい台詞がたくさん詰まってた。細かく覚えてないけど、私たち東京の養分だね。とか、腹を割って話せる人が1人でもいればどんなに辛いことがあってもそれだけで幸せだね。とか不意に出てくる台詞に心が揺さぶられる感覚。
世の中、結局のところ金なんだけど、一概にそれが幸福に繋がるのかとも考えたし、富裕層と貧乏人はパラサイトと同じ構成だなって思った。
普通の人と結婚したい。とかいう人生でよく耳にするこの台詞が如何に贅沢な台詞なのか思い知る。普通ってなんだよな。
少なくともこの映画を観て、僕は貴族に憧れたりはしなかったし、庶民に生まれてよかったと思う。
どちらに生まれても、人生は山あり谷ありだし、最高に幸せな日もあれば泣きたくなる日もあって、それがこの作品の核心だと思う。
東京は住む地区によって階層が違うから、同じ階層の人同士が必然的に引っ付くとか、すげぇ面白いと思った。
見栄とか後継とか姑問題とか、当主の生き方に揉まれながら自分の価値を探す生き方ってめちゃくちゃ辛いと思うんすよ。
だからこそ、その家に嫁ぐときは相当の覚悟が必要だし、今ってそんな時代じゃないでしょ。って言いたい。(本人を前にしてそんなこと言う勇気はないかもだけど)
今作は旦那側に問題があると思うけど、全然嫌なやつとかではなくて、ほんとうに育ち方がこれだから、仕方ないと思ったな。女子からすれば全然許されないと思うけどね。結局、生まれ育った環境って絶大に影響受けるんだなぁ。
女子がいっぱい出てきて、色んな女子トークが聞ける映画でした。改めて女子こえぇーってなったけど、水原希子と山下リオ演じる2人はめちゃくちゃ最高だった!こんな女友達いたらめっちゃいいと思う。
今年豊作ばっかだなぁ!