いわゆる「許されざる恋」の話。
結局のところ、こういう話は誰も幸せにはならない。だから、主人公たちにはどれも共感できなかった。でも、キャサリンの夫ジェフリーには、とても共感できた。
共感できないとても大きな原因が、アルマシーの身勝手さにある。
人間なんて、論理的じゃないと言われればそれまでだけれど、とにかくアルマシーは終始めんどくさい奴。
所有の願望はないとか言ったくせに、人の部位を勝手に「おれのもの」と言ってみたりとめちゃめちゃ執着。
キャサリンみたいな美人が目の前にいれば、そりゃそうなのかもしれないけれど。
これに関しては矛盾というよりも、ようやくアフリカの地で所有したいものができたっていう感じか。多分ずっと恋愛には縁がない生活を送ってきたんだろう。だから、やたらと冷静さをなくすことが多くて、イライラした。
最後に、砂漠の映像が美しい。撮影賞は納得。