昨年、2020年12月30日、NHK総合テレビジョンで放送されたアニメ長編作品。それと「今回の劇場版」は何が違う? ほぼ同じようだ。82分と83分だから、1分しか違わないし、映像を作り直したわけでもない(だろう)。
テレビ版:82分
NHK総合テレビで放送
2020年12月30日(水)午後7時30分〜8時52分
劇場版:83分
2021年08月27日から公開
■概要
海外のファンタジー小説が原作。
その小説を元に作られた長編アニメ。
「それなりの予算と、それなりの時間」
を与えられた宮崎駿監督の実子が、
「傑作にできますよ」
とか、たぶんそんなふうに語りながら監督したアニメ映画だと思う。
良い原作があれば、ストーリーの面白さとキャラの魅力は、アニメ化する以前に100%保証されている。だから、実績あるスタッフが、それなりの時間とお金をつかって作ったとき、駄作になるわけがない。
駄作とは?
100人なら、100人全員が「つまんない」「いらない」と評するのが駄作。半数が「良い」と評するのが佳作で、8割が「良い」と評したら傑作だろう。
さて、映像は全て3DCG。だが髪を観るだけで(一瞬で)わかる。20年前の技術と判断されて仕方ないレベル。だが、映像と(話の)面白さは関係ないことが多い。それは、鉄拳氏のパラパラアニメが証明している(鉄拳氏のアニメは見せ方が上手い。演出が面白くて感心する。2本くらい観たが、パラパラアニメだし、短いのが良い)。
■余談
アニメ制作経験ゼロの30代後半の男性が、いきなり監督になれた理由。それは「縁故」だけ。ジブリは何度か人材募集をしているが、必ず年齢制限(上限)があった。もちろん宮崎駿氏は、アニメ制作経験ゼロの30代後半が応募してきたら…門前払いにしただろう。だが実子は別! それつまり「縁故」だけ。
企業の経営者は、血縁者が継ぐことは珍しくない。だが映画監督は血縁者が継ぐものじゃないだろう。承認した方も・された方も「ダメな人」の気がする。なぜなら、映画のお客にとって「監督が巨匠の実子だから」なんて関係ないから。
また同業者で友人の庵野秀明氏を、自作の長編アニメ『風立ちぬ』(2013年)の主人公の声優に使うなど、宮崎駿氏の晩年は「典型的な暴君」になった気がする(あくまで私見)。
■デジタル大辞泉「暴君」の解説
ぼう‐くん【暴君】
1 人民を苦しめる暴虐な君主。
2 ひとり横暴に振る舞う者。「家では暴君ぶりを発揮する」
https://kotobank.jp/word/%E6%9A%B4%E5%90%9B-627367
さて…下を読めば分かる。
海外メディアは正直だ。
>「ARTnews」はさらに「もっとも苛立つのは、宮崎吾朗は(ジブリの)偉大な遺産の正しい相続者ではないことだ(略)」として、身内のネポティズム(縁故主義)まで批判の俎上に載せている。「忖度」がない海外メディアの批評は、あたかもジブリブランドの終焉を予告しているかのようだ。
【ソース】ジブリの凋落?最新作『アーヤと魔女』世界中で酷評…「低予算ユーチューブ動画」「ぶざま」 | ビジネスジャーナル
https://biz-journal.jp/2021/05/post_228850.html