きんゐかうし卿

青春の殺人者のきんゐかうし卿のネタバレレビュー・内容・結末

青春の殺人者(1976年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

 

自宅(CS放送)にて鑑賞。エンドロールでご贔屓の中上健次が原作だと知るが原作とはかなり異なる仕上がり。全篇を通し文法を無視した感覚的な構成に加え、粗い演出が目立つ中、殺人シーンのみ妙に艶かしく説得力有り。主演水谷豊の演技はかなり微妙な上、ヒロイン原田美枝子(当時18歳)に至ってはまるで学芸会さながらだが、溌剌、あっけらかんとした若さが救いか。当時、衝撃的だった筈の内容も今では在り来たりで、時代性を感ず。全体を見渡すと市原悦子の怪演が際立ち、内容とは裏腹な雰囲気の音楽(ゴダイゴ)が印象的。50/100点。

・鑑賞日:2011年5月25日
★☆ 某サイトより転載 ☆★