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アンモナイトの目覚めのぴよぴよのレビュー・感想・評価

アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)
3.8
男性同士の純愛を描いた「ゴッズオウンカントリー」の監督フランシスリーによる女性同士の恋愛物語。

荒涼とした海の風景や、ピアノの音色と波音以外ほとんど音楽がない世界は「燃ゆる女の肖像」を思い起こさせる。


イギリス海岸沿いの田舎町で、アンモナイトを採掘して生計を立てる古生物学者メアリー=ケイトウィンスレット。街にやって来た地質学者から、病弱な妻シャーロット=シアーシャローナンの世話を託される。

あまり気乗りのしないメアリーだったけど、海で倒れたシャーロットを付きっきりで看病するうち、2人は心を通わせるようになる。

お金の為にひたすらアンモナイトを採掘する孤独なメアリーと、夫に見放された寂しいシャーロット。一緒に過ごす時間は、お互いを愛しいと思う気持ちを育む。

打ち寄せる波の音と、奏でるピアノの音色。溢れる想いを抑えきれなくなった2人は体を重ねる。

ガッシリした体型のケイトウィンスレット。ゴツゴツした手は女優の手じゃない!採掘者の手!青い瞳が美しい繊細な雰囲気のシアーシャローナンと対照的な佇まい。

惹かれ合うお互いの気持ちが目と目で交わされる。体当たりの激しいベットシーンは、抑えきれない情愛が溢れ出る。

男社会の荒波に揉まれたメアリーと、無邪気なシャーロットの思いの違いは、やがて2人の軋轢を生む。許されない認められない関係の行く先は?

エンドロールに流れる波の音は、2人のこれからの関係をどう示唆しているのだろう?


女性同士の恋愛。海の音が聞こえる風景。切ない思いは「燃ゆる女の肖像」に通じる。スター女優2人を揃えた今作は華やで見応えがあるけど、あの圧倒的な気持ちの高まりに及ばない。いや、あちらが素晴らし過ぎたのか?

それでもケイトウィンスレットとシアーシャローナンの恋愛模様は、心ときめくものがありました💕


おまけの一言
↓↓↓

音楽のない世界…静寂の中に溢れる出る2人の想い…静まり返った場内…映画の世界に浸っていたら…おなかが大きくグーって鳴った!恥ずっ💦
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