シエル

Summer of 85のシエルのレビュー・感想・評価

Summer of 85(2020年製作の映画)
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フィルムテイストで80年代の色使い、ストーリーも含めノスタルジックで懐かしさを覚えた。
オープニングとエンディングテーマがザ・キュアで、これもまた懐かしさを誘う。

10代の狂おしさを描いた、すごく“フランス映画っぽい”作品。
逆にいうとフランス映画としてごく普通の作品という印象を持ってしまった。普通というか、“前に観たことがあるような”作品という感じ。
魅力ある男は遊び人、真面目な子は弾けると逆にクレイジー、というのも、さらに言えば結末も、クリシェと言えばクリシェだけど、原作がそうなのだろうし(未読)。

全然嫌いじゃないというかどちらかといえば好きな部類だけど、これを今撮る意味(監督のパーソナルな理由?)や、ここに“何が”映っているのか、が一度の鑑賞ではわからなかった。

もしかしたら私の個人的な感覚なのかもしれない。
思い出してみると、フランソワ・オゾン監督の作品は初見でもなぜか“観たことがあるような”という感想を持つことが多い。なぜだろう?

(過去の鑑賞メモ)
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