アネモネ

アナザーラウンドのアネモネのレビュー・感想・評価

アナザーラウンド(2020年製作の映画)
3.8
私、デンマーク生まれじゃなくて良かったっす。
高校生からビール飲んでいいとか衝撃だったし、オープニングのあのゲーム、絶対やってゲロ吐いてはしゃいでたと思う。


おじさんだけじゃなく、誰だって人生を振り返ったり後悔したりする時ってあると思います。
アルコールは、目をそらしてきた現実と向き合うきっかけであって、アルコール自体が問題を生むってのが重要なテーマではないと感じました。
だけど、あれだけ我を失って大量に飲むのはいかがなものかと。
だって一応先生だし、家庭があったりするし。
少年のようにはしゃぐ時間が持てたり、目線を変えて生徒と向き合えたり、ずっと本心を出せなかった奥さんや子供と向き合えたりしたのはいいのだけれど、アル中になったり、大切な人に言ってはいけない言葉を吐き出してしまう。
結局アルコールは、その力を信じて飲むものではないっていう。。。

けど酒飲みの私には少しわかる。
お酒の力を借りて何かが変わるきっかけにもなってしまう事を。

ずっと心の片隅にあったモヤモヤを、この4人は結局抜け出せたのだろうか。
そう思った後に、この映画はそれよりも
ちょっとしたきっかけで変われる生き方もあるかもよって伝えたいんじゃないのかと感じました。

マッツ・ミケルセンって年々カッコよく見えてくる。

未来に向けて旅立つ生徒に囲まれたラストの表情は何を意味するのか。
それでも人生は続く。。
そう感じたからかな、眩しかったのは。


ぬるいウォッカは不味そうだったけど、
最終レベルで飲んでたロックスタイルのカクテル、知らなかった。美味しそうだった。
飲んでみたい。。。
アネモネ

アネモネ