磨

シュシュシュの娘の磨のレビュー・感想・評価

シュシュシュの娘(2021年製作の映画)
3.5
「22年目の告白」などの入江悠監督が全国で窮地に陥ったミニシアターを救うために、クラウドファンディングの支援金を基に自主映画として作り上げた作品。

移民排除条例、公文書改竄問題などで腐りきった為政者たちに鉄槌を下す忍者の末裔[普通の地味娘]…という勧善懲悪系スカッと物語。
シリアスな問題を下地にしているものの、全体的には緩い展開やクスッと笑えるシーンやテクノ風のBGM。ワザと作ってるとしか思えないチープ感。そして体制側の人間が無駄に“悪人”過ぎるし、その割に弱すぎる…。
いい意味でも悪い意味でもインディーズ映画感満載の内容は微妙に思う方いるかもしれませんが、その辺は笑って赦しましょう(笑)

キャスティングもなかなか魅力的で、主演の福田沙紀は昨年オスカー・プロモーションから独立し最初の主演映画との事。根谷涼香、井浦新などインディーズ映画やミニシアターと縁の深いキャストも出演。


応援したい!が詰まった作品。中身はそこまで大絶賛という訳ではないけど、映画ファンとして愛さずにはいられません。
現在、全国20都道府県で公開中(予定)、気になる方は是非ミニシアターでご覧くださいませませ。
磨