しゅんすけ

プロジェクト・パワーのしゅんすけのレビュー・感想・評価

プロジェクト・パワー(2020年製作の映画)
4.0
「プロジェクト・パワー」

 NETFLIX製作のSFアクション。飲んだら5分間「X -メン」みたいな超人パワーを得られる薬物をめぐって、鍵を握る少女の父親(ジェイミー・フォックス)、警察で自らも薬物を使いながら闘う男(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)、薬物の売人をしながら夢であるラッパーになるために金を稼ぐ貧困少女が交錯する話。

「ブライト」や「オールド・ガード」などスケールのあるSFアクションならお手のもののNETFLIX なので安定のクオリティでした。

 今の時代ならではの黒人や女性が活躍する設定だけでなく、敵側の権力者も女性というのが新しかったです。白人や男性は悪、黒人や女性は善という間違った、安易な設定から抜け出してるのがよかったです。

 ラップも結構入ってるのですが、エンドクレジットを観るとCHIKAという方(プロなんだろうが、ラップは詳しくなくてわからない)が監修に入っているからか、ガンガン韻を踏んでいるのがめちゃくちゃ気持ち良かったです。
 
 ラッパーを目指す少女がかます場面があるのですが、それを聞いているのがミュージシャンでもあるジェイミー・フォックスというのもニヤリとさせられました。
 
 動物の特異性が反映される「テラフォーマーズ」的な設定ゆえに繰り出されるアクションもユニークで、見せ方がおしゃれでした。(氷の彫刻を流れる血とかガラス越しにみせるジェイミー・フォックスの立ち回りなど)
 グロいシーンは少しありますが、すぐ画面が切り替わったりするので苦手な人でもいけると思います。
 
 サクッと観れる、時間潰しにはもってこいのアクション映画でした。軽い気持ちで観れる1本でオススメです。