漱石枕流

恋に落ちたら…の漱石枕流のレビュー・感想・評価

恋に落ちたら…(1993年製作の映画)
3.5
邦題から甘いラブストーリーを連想したが、裏社会を舞台にした内容だった。それでも、このキャスティングは魅力的である。ストーリーも一味違うものにしようという意気込みが感じられる。しかしそれでも、私には少々退屈だった。

なぜあの暴力団のボスは、いくら恩があるとはいえ、たかだか火傷の手当のためにあの女性を送り込むのだろう? 火傷させた本人だから、かもしれないが、あの刑事は1人暮らしなのだ。1週間もふたりきりになるのに・・・と考えると解せないのだ。

なので、あの展開は墓穴を掘っているようにしか見ない。ちょっと間抜けに感じられた。何か別の意図があるのかと勘繰ってしまったくらいである。

あと、ジャンルはロマコメになっているが、この作品の場合は、ロマンスとコメディーは別個になっている気がする。そして漫談のシーンはあまり笑えなかった。このへんは、よく言われる日本と欧米では笑いのツボが違う、ということか。

ただ、謎かけで「壊れたコンピューターとかけてベッド裏の妻と解く。その心は?」の答えには笑ってしまった!

[オリジナル音声+日本語字幕]2023/04/26 NHK-BSプレミアム
漱石枕流

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