漱石枕流

ワイルド・ロードの漱石枕流のレビュー・感想・評価

ワイルド・ロード(2022年製作の映画)
3.5
映像は作り込まれていると思う。冒頭の1カット目からそれが感じられた。ただ、期待したほどは引き込まれなかった。夜行バスのなかで展開するワン・シチュエーションというのはおもしろいのだけど、緊迫感がもうひとつなのだ。

あと、キャラクターの関係がわかりにくかった。主人公と、彼を追う組織の女の関係は、最後までいまひとつ・・・ ただ、車内で知り合う少女とのからみは良い。

スモーキーの正体も意外だったが、もっと物語を複雑な展開にするものと期待していたので、すこし呆気なかったと思う。ラストにもう一山あったら—— 作品全体の雰囲気作りはうまくいっているので、そこはどっぷりとはまれた。

最後に、ケヴィン・ベーコンが歳をとったなぁ! と。昨年『フットルース』を観たときのことを思い出し、すこし感傷に浸った。

[オリジナル音声+日本語字幕]2024/02/10 WOWOWシネマ(2023/09/17録画)
漱石枕流

漱石枕流