「名優なのに、どうしてこんな映画に出るのかな?」デ・ニーロにはそう思わされることがたまにあるのだけど、本作もそんな1本だった。
B級だけど、映像自体は一定程度作り込まれているので、それほどチープさは感じない。とはいえ、もうひとつ引き込まれない。
リベンジものとして動機が弱いと感じられるのは、被害者当人に過失があることだと思う。「犯人が100パーセント悪い!」と思えるようにしてくれないと主人公の復讐心に気持ちが入らないのだ。
あと、この作品はキリスト教が背景にある。私が不勉強だと言うのもあるけど、そこを読み解かないと作品を完全に理解できないかもしれない。クリスチャンの方が観たら、また印象は変わるかもしれないが。
[オリジナル音声+日本語字幕]2024/03/04 WOWOWシネマ(2023/09/18録画)