上映時間35分の映像作品ではあるが、古くは「激写」シリーズ、近年だと「digi+KISHIN」シリーズのファンの一人として本作は写真家・篠山紀信さんの一つの集大成だと思う。
上映後に篠山紀信さん、音楽の平本正宏さん、編集の宮坂淳さんによる製作裏話的なトークショーが行われ、本作は自主製作映画では一般的なデジタル一眼レフで撮影されたことが明かされたが、思いも寄らないことが二つあった。
一つは場所は明かされなかったが、台風襲来の離島で撮影したこと、もう一つは、音楽は映像に合わせて作られたものではなく、数コマのスチルからイメージを喚起して作曲され、映像、音楽を編集時にコラージュして映画化していること。
篠山紀信さんがその工程をジャズのセッションに例えていたが、正にそうなのだと思う。
全編モノクロームで描かれているが、登場するRinaさんとMariさん姉妹の美しさ、特にRinaさんのアンニュイなエロチシズムがスクリーンから伝わってくる。
ロケ地の離島には住民もいるのだが、台風襲来で無人島のような状況になってしまったらしく、スクリーンからはディストピアのような荒涼感が漂い、姉妹が発する官能と幻惑の美と強いコントラストを作り出していて印象的だった。

巨匠篠山紀信が黒い服を着た姉妹を撮る写真集34分。R18+
官能と自然と抽象的な音楽が混ざった作品。台詞がなく、物語を強制されてるよう。昔の週刊誌のエロス。

2020-162-144-018
2020.9.6 アップリンク吉祥寺 Scr.3

・キービジュアルに惹かれて
・女性の美しさ。愛と畏敬の念
・写真と映像

何となくキービジュアルに惹かれて鑑賞。
・・・
あと、期間限定上映、ってのにも弱いかも(笑)

美しいです。
女性も
モノクロも

紀信さんの
女性の美しさに対する優しい理解
暖かい視線が
切り取られて
静止画として写し出されている
そんな風に感じました。

美しくて
美しければ良いのです。
悪魔な部分も
女性の魅力であり魔力
溢れる女性への愛と畏敬の念

映像と
映画って違うんだなって
自然にそう思えました

やや前衛的(？)で洒落た音楽が流れます。
そこが少し・・・

(個人の感想ですが)
なんか
そこから新しいものを感じられなくなってきました。
既存の価値観、映像作品の範疇として
感じられるようになったといいますか。

写真と映像は違う
敢えて写真を映像化して
挑んだものってなんだったのか

修行が足りませんでした。
(//∇//)♪

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