Sachika

親愛なる同志たちへのSachikaのレビュー・感想・評価

親愛なる同志たちへ(2020年製作の映画)
3.7
かつてスターリンを信じたリューダは、政府を信じる事こそが正義で、その正義が日常だった。

「不届き者の策略は阻止せよ」
物語は1962年ノヴォチェルカスク虐殺。
彼女もある意味では日常を壊された被害者なのかもしれない、今まで信じてきたものが奪われたのだから…

実際に本作を知るまでこの事件の事を知らなかったし、鑑賞してからも、市民には詳細が分からず、情報が錯綜する中で、ある意味ずさんな中で長い間隠蔽されていたことにも驚いた。
政府のことを真っ直ぐに信じる事も恐ろしいし、今、戦争が実際に起こっている中で、「隠蔽」の恐ろしさを改めて考えさせられる。
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