たく

いとみちのたくのレビュー・感想・評価

いとみち(2020年製作の映画)
3.6
「名前」が素晴らしかった駒井蓮目当てで鑑賞。引っ込み思案で反抗期の少女がメイドカフェのバイトを通して一歩成長する話で、ヌルい演出がちょっと退屈だったけど、駒井蓮の三味線演奏に一年間の特訓の成果が見て取れて凄かったね。吹き替えなしの楽器演奏は最近の洋画に多いけど、邦画でここまでやるのは見たことない。

青森出身の彼女の自然な津軽弁も見事なんだけど、周りの人が割と普通に喋ってて東京出身の父やテレビなどからいくらでも標準語を耳にするはずなのに、彼女だけコテコテの方言なのは何だか不自然に感じた。

壊れた三味線の修復シーンにピリッと緊張感漂って良かったのと、いとが本番前に髪を梳いてもらうのが母との回想シーンを思い起こさせるのがジーンと来た。
駒井蓮が終盤までオドオドして笑顔が無いのがちょっと残念。まあそれだけにラストが活きるわけだけど。あと黒川芽依の年増メイドがハマってて良かった。
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