キラキラ女子高生がバンパイアと闘うラブコメアクションバトルドラマ。　　　　
クリスティ・スワンソンがヒロインを演じ、ルーク・ペリー、ドナルド・サザーランド、ルトガー・ハウアー、ベン・アフレックらが共演。

舞台は暗黒時代のヨーロッパから明るい現代の南カリフォルニアへ移る。
バッフィー（クリスティ・スワンソン）は青春真っただ中のイケてるミーハー女子高生で、仲良し女子と共に何も考えずにチアリーダー活動や恋にオシャレ、ショッピング、パーティーを楽しむ日々を送っていた。ある日、彼女の周囲で奇怪な事件が起き、謎の男（ドナルド・サザーランド）が現れて、彼女は選ばれし者でバンパイア―キラーであることを告げる…

クリスティ・スワンソンが可愛くて、恋にお洒落に忙しいキュートな女子高生を演じます。
ファッションはカラフルでポップなものからお姫様ドレスまで着こなしてステキです。
運動神経も抜群で、バク転やハイキックなど彼女のアクロバティックなアクションに目が釘付けです。
明るく弾けた女子高生によるユーモアいっぱいのバンパイヤ―との対決を描いた異色のアクションドラマです。
本作を機に沢山のテレビドラマやコミックが作られたそうで、それも納得の楽しい作品です。
「私たちお似合いね」
「さあ行くぞ！」　

2023.10　テレ東で鑑賞（サタシネ・吹替：石田泰子 訳）

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高校の人気チアガール・バッフィ (スワンソン) が“バンパイア・キラー”に選ばれ、吸血鬼と戦うホラーコメディ。

「女子校生が実は強かったら…」というコンセプトまでは良かったが、蓋を開ければ然程の目新しさはなく、主役のクリスティ・スワンソンのほか、ヒラリー・スワンク、ドナルド・サザーランド、ルトガー・ハウアー、そしてノンクレジットながらベン・アフレック、ダイアモンド☆ユカイ(！？) らといった豪華出演者だけが印象に残る。

中でも一番の思い入れは、ルーク・ペリーだろう。
忘れもしない彼を初めて知ったのは、同じ90年代に大ヒットしたドラマ『ビバリーヒルズ高校白書』であった。
そこに登場した少し影のある不良青年ディランを演じたルークは、まるで“ジェームス・ディーン”のようで、ジミーファンの筆者は、直ぐ様ルークに魅了されたものだ。

しかし、その彼も2019年に52歳という若さで帰らぬ人となってしまった。
まだまだ見ていたかった俳優だけに、残念でならない。

105 2023

追悼、ルーク・ペリー。


特に好きな俳優さんというわけでもなく、「ビバリーヒルズ青春白書」の熱心なファンでも何でもないのですが、出演していると不思議と目立つ存在であったルーク・ペリーが脳卒中の闘病中に亡くなわれました。
確か、まだ50代前半？
早すぎますね（涙）
「ビバリーヒルズ青春白書」は、オリジナルキャストで新作を製作と聞いていたので、今後どのような措置がとられるのでしょうか。

そんな彼の出演作の中でも個人的に記憶に残っているのが本作です。
主演はクリスティ・スワンソンで、ルーク・ペリーは車の整備士役。ヴァンパイアの存在を知ってからは、助けてくれたバッフィの相棒（サイドキック？）になります。

クリスティ・スワンソンはガタイがしっかりしていますがキュートで好きな女優さんなので、昔、レンタルして何度か観ました。
本作ではヴァンパイアと戦う役なので、見事なハイキックをキメてくれますよ。
豊かな胸元やヘソ出しルックも良いです♪
チア姿もイケてますけれど、終盤のドレス姿は体格の良さが災いして正直似合ってないかな（汗）
現在では肝っ玉母ちゃん的な役柄が多くなりましたが、主にB級映画界隈で健在。
「フライングジョーズ」では人喰い鮫にも負けず、頑張っております。


バッフィはチアリーダーも務める快活な女子高生。
友人にもイケメン彼氏にも恵まれた彼女でしたが、そこへ謎の男メリックが現れます。
メリックは、バッフィこそ現代のヴァンパイアキラーであり、今まさにヴァンパイアたちが蠢きだしていると警告します。
最初は信じないバッフィでしたが、墓場でヴァンパイアを目撃、これを倒せたことからメリックの言葉が真実だと分かるのでした。
かくして、高校生活を続けながら、密かにヴァンパイアキラーの活動を始めたバッフィ。
そんな彼女の前に、ついに仇敵ロトスが姿を現わします。
はたして、バッフィは邪悪なヴァンパイアから愛する人々を守ることができるのでしょうか？！


さてさて、本作を語るうえで外せないのは、まず共演者の豪華さです。
ルーク・ペリー自体、昇り調子の時期で、他にもドナルド・サザーランドやキャンディ・クラーク、「ピーウィー・ハーマン」で有名なポール・ルーベンス、トーマス・ジェーン、ヒラリー・スワンク、デヴィット・アークエットなどが脇を固めていますよ。
また、敵となる吸血鬼の王ロトス役はルトガー・ハウアーで、トーマス・ジェーンは彼の娘と結婚していた事があり、もしかしたらその縁でトーマス・ジェーンも出演したのかもしれませんね。

それと、日本人も深く関係しています。
プロデューサーは佐藤純彌の弟子でもある葛井克亮で、監督はその奥さん（←この奥さんはアメリカの人です）。
そして、ヴァンパイアの中に元レッドウォリアーズのダイヤモンド・ユカイの顔も拝めたりします。ユカイは、監督の他作品には結構良い役で出演しているそうです。

あと、重要なスタッフが1人。
脚本がジョス・ウェドンです！
言わずと知れた、「アベンジャーズ」の監督・脚本を担当した、MCU成功の立役者の1人ですね！
そんな彼の、「ホラー映画でカワイ子ちゃんが襲われてばかりなのは理不尽なので、逆パターンのを作りたい」という思いから誕生したのが「バッフィ・ザ・ヴァンパイアキラー」であり、後にはサラ・ミシェル・ゲラー主演でテレビシリーズ化されて人気作品になったというのは良いお話。

しかしながら、（ジョス・ウェドンによる脚本の出来は置いておいて）タルい演出と雑な展開のさせ方が仇となり、テレビシリーズとは全く違うボンクラ映画になってしまっており、ホラーとしてもコメディとしても、お世辞にも面白いとは言えないのが辛いところ。
まさに凡作ここに極まれり！

監督としては、よくある青春映画を風変わりに撮っただけみたいだけなのですが、主人公の悩みや青春の謳歌を中途半端に吸血鬼映画にブッ込んだだけで終わってしまっています。
そんななので感情移入も何も出来ないし、感動も笑いも全然なし！
知り合いなのかどうかも微妙な男を両親不在の自宅に泊まらせる主人公からしてどうかしてますが、敵のボスであるロトスも何をしたいのかサッパリ分からない。
バッフィを殺したいのか、手篭めにしたいのか。
どうやら後者らしいのですが、だからといって淫靡な雰囲気が漂うわけでもなく、手下とコントをやってるだけときたものです。
音楽が止まったからって何なのか？
全てにおいて説明不足。
人間描写も、ラストの高揚感も、何もかもまるで足りていません。
そういえば、わざわざロトスの所へ連れていかれたカサンドラとか、黄色いジャケットの話は何だったのだろうか？
伏線という言葉は、この映画に関しては存在しないのかもしれませんね！
それにしたって、ジョス・ウェドンの脚本って、にわかには信じられないなぁ。
「トイストーリー」の人だよ？
例えば、名前をヴァンパイアに知られてはならないってルールがあるんですけれど、普通ならそれを緊張感あふれるサスペンスシーンで巧く使うはず。
なのに、知られたからって別に何も変わらない。それならどうしてルールになっているのか。
ヴァンパイアものでよくある「招かなければ入れない」というルールも曖昧で、ロトスは壁をぶち壊して入ってきますからね。
意味がない（汗）
想像するに、脚本では伏線やルールがちゃんと機能していたのではないか？
それを、そんな面倒な部分は曖昧にして、チャラかった女子高生が（少しだけ）成長したり、ボンクラと恋に落ちたりするのを監督はただ見せたかっただけなのではないでしょうか。
本当のところは知らんけれども、どうもそんな風に思えてなりません。

付け加えるなら、渋くて豪華なキャストも、これでは全くの無駄遣い。
ドナルド・サザーランドやルトガー・ハウアーはプロとして仕事しただけなのかもしれませんが、テキトーこいてるようにも見えます（苦笑）

総じて、とにかく緩すぎ！
古いパンツのゴムみたいに緩い。
ロトスを含めたヴァンパイアたちが弱すぎるのも、あれで良いのか（苦笑）
だいたい一撃で死ぬし、灰にも塵にもならない。
「死を超えた」って、ドヤ顔のルトガー・ハウアーが自慢げだったのは一体何だったのか。

良かったのは、クリスティ・スワンソンが可愛いこと、それのみ！
生脚もそそるし、ムチムチと体格はガッシリなのにセクシー。
キスシーンでは、相手役が羨ましくなってしまいましたよ。
ティーン向けのアイドル映画だと思えば、なるほどそうか・・・とも言えますけれど、ちゃんとしたホラーだと思って観たら怒っても仕方ないレベルだと思います。

というわけで、オススメは致しませんが、在りし日のルーク・ペリーに想いを馳せたい方、クリスティ・スワンソンのファンの方、もしくはベン・アフレックやダイヤモンド・ユカイがどこに出ているのか探したい方（ベン・アフレックのヒントは「赤いユニフォーム」です！）・・・は、お話は度外視での鑑賞が吉ですよ〜！


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