じぇいらふ

真夏の夜のジャズ 4Kのじぇいらふのレビュー・感想・評価

真夏の夜のジャズ 4K(1959年製作の映画)
4.3
最近、故坂本龍一のすばらしいEテレ番組「スコラ音楽の学校」シリーズのジャズ編を観て、ジャズ熱が高まり中ということで、今作を鑑賞。さすが定番のジャズ映画だけによかったです。4Kリマスター化でかなり綺麗。

📖世界的に有名なニューポート・ジャズフェスティバル第5回の記録。素晴らしいビッグネームのジャズミュージシャン達の演奏と、閑静な港町ニューポートでの人々の楽しい祭りの風景。

音楽フェス映画は演奏シーンだけでなく、参加したファンの様子や地元の人々の関わり方が当時の貴重な生活風景の記録として面白い。1958年のフェスということで、音楽フェス映画としてはウッドストックの1969年より11年も遡る。なのでウッドストックにあったような、ヒッピーな人がいない、いかにもな古き良き時代的なアメリカの人々。当然人種差別問題もまだまだ根深く、観客白人ばっかだけど、それでもジャズの前で白人黒人いっしょに楽しんでる感じはします。公民権運動がはじまったのはこのころから。

ウッドストックもそうだけど、昔の音楽映像は顔ばっかりでもちっと引きや演奏箇所観たいよね😅今作は一般人映像多め。

ジャズそんなに詳しくないので、知っていたのは、セロニアス・モンクの”ブルーモンク”(ながーい紹介アオリがもしかしたら?と思ったら笑、、、でも前座なんや😅)や、サッチモ、マヘリア・ジャクソンくらいだけど、みんないいですね。アニタ・オデイ、ジョージ・シアリング等早速チェック。音楽フェスはミュージシャン知るきっかけ👍

ジャズ勢の中で、若いチャック・ベリーが、”新しい音楽”ロックン・ロールを鳴らしていたのはかっこいい♪曲は後のビーチボーイズの”サーフィン・U・S・A”の元ネタ、”スウィート・リトル・シックスティーン”🎸

サッチモの大御所な笑長いMCと素晴らしい歌声の後に、『サマー・オブ・ソウル』でも伝説の歌声を聞かせてたマヘリア・ジャクソンの最後の祈りの曲、すばらしい締め曲でした。